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第6回 全日本実業団サイクルロードレースin小川

女子サイクルロードレース・ジャパンツアー2009(Jフェミニン):第14戦

2009年7月26日(日) 会場:長野県上水内群小川村一般公道周回コース 天気:くもり
女子競技:24.5キロ=スタートループ+1周16.3キロ(登坂2回)
エントリー:23名 出走:20名 完走:11名 結果:DNF

「アレッ?!」
レース翌日、リザルトを見るとDNFだった。

私はゴールをくぐり、
「よかった、今年も小川を完走できたことを誇りに思える。」
と思った。
私に熱烈に声掛けしてくれた選手がいて、おかげで完走できたと言いたかったが、
その後会えなかったので次のレースでお礼を言おうと思っていた。

それは、2回目の登坂。
第二関門で
「9分半。」ギリギリで通過した。(先頭から10分で失格)
最後の第三関門はゴールの100m手前にあるが、それに間に合うかどうかだ。

「もっと回して!」
大きな声で、タレぎみなペダリングの私に檄が飛ぶ。
彼は自身が完走できないことを承知で女子の完走ラインギリギリの私に賭けてくれたのか。

「ペダルを回せ!」
「ヒザに力を入れろ!」
言われると、できる。
ヒザに力が入り、スピードが上る。

「あの辺りまでダンシングだ!違う筋肉を使え!」

コーチさながら、私の身体は動く。
人の声はすごいパワーだ。

「力を出し切れ、残してどうする!」
「今がんばらなくちゃ、ここまで来た努力は台無しだ!」

1周目よりも高い心拍でもがく。

「完走できるかどうか、ポイントは大きく違うぞ!」
「ラストスパートだ。ふんばれー!」
(すべて大阪弁で)

根性を出した。出し切った。
ゴールスプリントのような勢いでラストスパートを掛けた。

第三関門を通過し、ゴールラインを踏んだのだった。
その後、自転車からよろっと降りて地ベタにヘタり込み、ただ呼吸を整えるだけだった。


いつもは走り終えてクールダウンをするが、それもできないほど力を振り絞った。
その場でリザルトがでていなかったので完走できたかあいまいだったけれど、
それよりも力を出し切ったことが、気持ちがよかった。

でも夏休みの宿題みたいに最後だけがんばっても、ゴールはできないのだ。
登りのコースだとペースを考えてしまうけれど、前の時点から追い込んで走れば本当に完走できたことだ。
もっと練習して、たくさんがんばりが効くような身体をつくるぞ!

小川村での熱い応援、声掛け、ありがとうございました。
応えられるようシーズン後半に向けて、がんばります。