アンダーウェアはケチるな

Dryを取り扱う前、もう随分前の話で自転車にも乗る前ですが、よく山歩きに出かけていました。低登山1000mくらいのハイキングから、八ヶ岳の縦走、3000m級では北穂高を登りました。(冬山へは行きませんでした)
何も知らないところから山歩きというものを始める時、知人から「アンダーウェアは、ケチるな」と教えてもらいました。山では急な天候の変化で、雨が降り気温が下がったり、ビバークすることもありえます。そのとき、雨や汗で濡れたままのアンダーでは、低体温症など命にかかわってくるからです。
ただでさえも、濡れたアンダーで体調が変わってしまっては、自力で降りられなくなったら困ります。「アンダーウェアは、ケチるな」というのは、高機能なものを選びなさいという教えだったのです。

その後、私はニュージーランドへ旅にでました。出発前に山友達から「ニュージーランドには、とても良いアンダーウェアがある」と教えてもらいました。
9ヶ月が過ぎ、帰国が近づき自分にお土産をと探していると、これだろうと思う、良いアンダーを見つけました。その素材は<メラクロン>でした。そのときは聞いたことも見たこともなかったものでした。
また何年か経ってヨーロッパ自転車の旅へ行き、帰国後は仕事も自転車関係に変わりました。そして、自分で取り扱いたい商品を探しにユーロバイクへ行き、そこで出会ったのが『Dry』です。
だいぶ後になって、『Dry』の素材があのアンダーと同じ<メラクロン>だと気がつきました。良いアンダーウェアには<メラクロン>が使われていると確信を持ちました。